水明会

「水明会」は、先斗町歌舞会の代表的な行事の一つで、初回公演は昭和5年(1930年)の3月15日に開催されました。この行事は、以前から存在していた「長唄千代栄会」(明治40年、1907年に設立)と「土曜会」(昭和2年、1927年に設立)という2つの伎芸研究会が合併したものです。その名前は、鴨川の美しい流れに由来して「水明会」と名付けられました。

初めてこの行事が始まった当時、出演者は全て特別基準以上の技量を持つ芸妓だけで構成されていました。昭和16年(1941年)の10月まで、毎年3回(3月、6月、10月)の定期公演が開催されていました。さらに、「通し切符」と呼ばれるチケットを購入すれば、1年間いつでもこのイベントを楽しむことができました。

戦後、昭和24年(1949年)の9月にイベントが再開され、昭和28年(1953年)までは毎年2回(3月と9月)の公演が開催されました。その後は、年に1回、3月に、昼と夜の2部制の公演が行われるようになりました。しかし、平成11年(1999年)に「秋の鴨川をどり」が終了したことを受けて、3月に開催されていた公演が10月に移行されることとなりました。

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